緊張した時にだけわきの下から多量の汗が出てきてしまうのが一時的な腋窩多汗症(えきかたかんしょう)です。
これは持続的な腋窩多汗症と違い、エクリン汗腺そのものが暴走してしまっているわけではありません。
精神的な緊張により、脳からの指令で「汗を分泌しなさい」とエクリン汗腺の動きを調節している神経に働きかけ、エクリン汗腺から多量の汗が出てくるのです。
腋窩多汗症の方でなくても、緊張した事で汗をかくのは珍しい事では無く、いたって普通の事なのですが、一時的な腋窩多汗症の方は緊張の度合いが強い上に一度緊張してしまうと中々緊張が解けないのです。
その結果脳からの指令が出され続け、多量の汗がわきの下から出続けてしまうのです。
緊張性の腋窩多汗症はメンタル的な原因が主なので、習慣になりやすいと言われています。
緊張を繰り返し、その都度エクリン汗腺が刺激され、エクリン汗腺自体が鍛えられて汗が出やすくなってしまうからです。
これはエクリン汗腺だけでなくわきがの臭いの元になっているアポクリン汗腺にも同じ事が言えるため、わきがを併発している方にとってはとてもやっかいです。
「汗をかくとわきが臭が出てしまう」と言う思いから、汗をかかない様にと気を使う事によって更に緊張感が増して、汗をかきたくないのに汗をかいてしまうという悪循環になりやすいのです。